飯野和好さんがやってくる6月28日更新日:7月1日7月13日(日) 「空とこども絵本館」に絵本作家の飯野和好さんがやってきて、絵本ライブが行われます。飯野さんといえば絵本に『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズなどがありますが、ご本人の絵本の読みがたり講演では股旅姿で登場されたりと、とても楽しい時間を過ごすことができます。今回は「空とこども絵本館」1階ラウンジでの絵本ライブになります。好評につきすでに参加申し込みは締め切られていますが、参加を申込された皆様、どうぞ楽しみにしていてくださいね。
今年の企画展は6月12日毎年松居氏の誕生日(10月5日)を挟んでの絵本ウィークですが(今年は9月27日(土)~10月3日(金)まで)「母の友」をピックアップすることになりました。ご存じだと思いますが松居氏が昭和28年に創刊した「母の友」は惜しまれつつも今年3月に休刊になりました。その「母の友」を振り返り、冊子づくりに込められた思いを考えてみたいと思いこの企画を進めることにしました。今回は企画展の中の展示物を少しご紹介します。福音館書店からお借りした「母の友」付録当初「母の友」には付録がついており、こんな豆本を作ることができました。今回はその作りの見事さを皆さんに知っていただきたく福音館書店さんより特別にお借りしたものを展示します。まるで本棚に並べられているよう絵本館スタッフの手作り豆本本来の絵本の大きさに比べるとまあ何とかわいらしいサイズでしょう。またこんなに丁寧につくられている豆本が付録となっていたことに驚かされます。今となっては贅沢なおまけですね。企画展にはそれぞれをご覧になっていただけます。
毎月第3土曜日は5月18日2023年の活動のテーマは「ことばを食べよう」でした。この年度からメンバーで絵本について定期的に話し合う機会を持とうということになり、毎月第3土曜日をこの時に充てています。さて、今年度の第1回目の「ことばをたべる」の会は5月17日(土)午後1時半より絵本館ホールで行いました。今年は「絵を読む」をテーマにしています。参加したメンバーがそれぞれおすすめの本を紹介し合いました。・「やこうれっしゃ」 西村繁雄作 福音館書店なんと!ここに描かれた夜行列車は上野から金沢まで。上野駅の壁画(多分、猪熊源一郎さんの作品)や、風呂敷を担いだおばさんたち。結婚式帰りの紋付き姿の荷物を持った人々。寝台車と客車のようすが時間を追って変わっていきます。終点駅に到着した時は、車両が雪まみれ。金沢駅の広告看板に地元のお酒の名前が・・。文はありませんが、絵を見ながら昔の思い出が次から次へと広がります。懐かしい昭和の旅が味わえる一冊です。・「いのくまさん」 猪熊源一郎・谷川俊太郎・杉浦範茂 小学館猪熊源一郎美術館に行かれたKさんの思い出といっしょに紹介していただいた一冊。展示室では作品のまわりに谷川さんのことばが壁にプリントされていたそうです。いのくまさんの特徴を簡潔に表したことばと作品が、リズムよく構成されています。(構成は杉浦範茂さん)図録というより絵本として楽しめる一冊でしょうか。・「かえるの平家ものがたり」 日野十成 文・斎藤隆夫 絵 福音館書店昔話を思わせる大判絵本。平安時代の風俗をかえるに着せて見せているのがユニーク。ひとりずつ(一匹づつ?)の甲冑や衣装がどれも手の込んだものです。甲(かぶと)飾りや旗印が、草の実や笹の葉だったり、カエルの乗る馬はなんとこおろぎ。戦いの相手は黒猫です。日野さんの語り調の文章も味わい深く、手の込んだ表現がどれも美しくて、絵巻のようです。最後の春と秋の七草を探してみても面白いですね。最後に今年の絵本ウイークで取り上げる予定の「母の友」について。長年の愛読者のTさんが付録の豆本を持参され、その手の込んだ作りにみんなで感心しました。少しづつ秋の展示に向けて調べてゆきたいと思っています。「ことばをたべる」の会は、毎月第3土曜日13:30~お気に入りの絵本を持参し気軽におしゃべりしています。だれでも気軽にご参加いただけます。来月は6月21日(土)13:30~の予定です。