はじまりは2006年
松居直先生と小松のご縁は、2006年に遡ります。
「小松市空とこども絵本館」開館準備イベントとして2006年2月に講演会を企画。
数々の名作や絵本作家を世に送り出してきた松居先生を開館に合わせてぜひともお呼びしたいと、松居直講演会が決定しました。
2月初旬、松居氏は金沢出身の身紀子夫人とともに来松されました。そうして、まだシートがかけられたままの、間取りもはっきりしない絵本館の建設現場を訪れ、市の理念や取組みに強い関心を持ってくださいました。
「この建物には、たくさんの想いがつまったオーラが感じられます。良い施設になりますよ。」夫人と共にそう励ましてくださったのがご縁の始まりです。
以来、パネルディスカッションや記念講演、絵本講座など、「空とこども絵本館」の活動を支え続けてくださっている松居氏。
2度にわたってご自身の蔵書や絵画も寄贈してくださり(松居コレクションとして絵本館に所蔵)、「日本の、いやアジアの絵本館にしましょう」と力づけてくださっています。
2011年度から、当館は松居氏に顧問になっていただくことをお願いしました。これからも、「絵本の父」の助言を受けながらの」歩みが続きます。
小松市空とこども絵本館
開館準備講演会(2007年2月19日)
さまざまな講演会を行なっています
以下は小松市立空とこども絵本館主催で行ったものです。
<2006年>
2月 「絵本がそだてるもの」
<2007年>
5月 「石井桃子から学ぶ ― 子どもに絵本を手渡したひと」
主催:小松市立空とこども絵本館
<2008年>
8月 「絵本のパイオニア ― 堀内誠一の世界」
10月 「絵本講座Ⅰこどものともの歩み(1)」
10月 「絵本講座Ⅱこどものともの歩み(2 )」
主催:小松市立空とこども絵本館
<2010年>
1月 「絵本講座Ⅲこどものともの歩み(3 )」
10月 「世界に絵本を求めて」
主催:小松市立空とこども絵本館
ご自身の蔵書を空とこども絵本館に寄贈
松居先生は、2007年と2011年、ご自身の蔵書を空とこども絵本館に寄贈。絵本館ではこれを「松居直コレクション」とし空とこども絵本 館の分館である「絵本館ホール 」に収蔵しています。
コレクションには、古い絵本や児童書、創刊号からの「月刊こどものとも」などに加え、美術や文学、経済、宗教、教育、海外情勢など多岐に渡る分野の書物や、美術品があります。作家のサイン本や松居先生が書き込みをしてある本もあり、どれも貴重なものばかりです。
絵本館ホールの名称を
「絵本館ホール 夢の本棚~松居直コレクション~」に
2015年、絵本館ホールの名称を「絵本館ホール 夢の本棚~松居直コレクション~」に変更。松居直コレクションを常設展示しています。これを記念し【夏椿】を植樹。毎年白い美しい花を見ることが出来ます。
「夢の本棚」では常設展のほか、折に触れさまざまな企画展も行っており、来館した方に貴重な資料を見ていただいています。