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2023年の活動のテーマは「ことばを食べよう」でした。

この年度からメンバーで絵本について定期的に話し合う機会を持とうということになり、

毎月第3土曜日をこの時に充てています。


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さて、今年度の第1回目の「ことばをたべる」の会は5月17日(土)午後1時半より絵本館ホールで行いました。今年は「絵を読む」をテーマにしています。参加したメンバーがそれぞれおすすめの本を紹介し合いました。


・「やこうれっしゃ」 西村繁雄作 福音館書店

なんと!ここに描かれた夜行列車は上野から金沢まで。上野駅の壁画(多分、猪熊源一郎さんの作品)や、風呂敷を担いだおばさんたち。結婚式帰りの紋付き姿の荷物を持った人々。寝台車と客車のようすが時間を追って変わっていきます。終点駅に到着した時は、車両が雪まみれ。金沢駅の広告看板に地元のお酒の名前が・・。文はありませんが、絵を見ながら昔の思い出が次から次へと広がります。懐かしい昭和の旅が味わえる一冊です。


・「いのくまさん」 猪熊源一郎・谷川俊太郎・杉浦範茂 小学館

猪熊源一郎美術館に行かれたKさんの思い出といっしょに紹介していただいた一冊。展示室では作品のまわりに谷川さんのことばが壁にプリントされていたそうです。いのくまさんの特徴を簡潔に表したことばと作品が、リズムよく構成されています。(構成は杉浦範茂さん)図録というより絵本として楽しめる一冊でしょうか。


・「かえるの平家ものがたり」 日野十成 文・斎藤隆夫 絵 福音館書店

昔話を思わせる大判絵本。平安時代の風俗をかえるに着せて見せているのがユニーク。ひとりずつ(一匹づつ?)の甲冑や衣装がどれも手の込んだものです。甲(かぶと)飾りや旗印が、草の実や笹の葉だったり、カエルの乗る馬はなんとこおろぎ。戦いの相手は黒猫です。日野さんの語り調の文章も味わい深く、手の込んだ表現がどれも美しくて、絵巻のようです。最後の春と秋の七草を探してみても面白いですね。




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最後に今年の絵本ウイークで取り上げる予定の「母の友」について。長年の愛読者のTさんが付録の豆本を持参され、その手の込んだ作りにみんなで感心しました。少しづつ秋の展示に向けて調べてゆきたいと思っています。



「ことばをたべる」の会は、毎月第3土曜日13:30~お気に入りの絵本を持参し気軽におしゃべりしています。だれでも気軽にご参加いただけます。来月は6月21日(土)13:30~の予定です。



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4月26日(土)11時より、定期総会が絵本館ホール夢の本棚で開催されました。出席者は12名(委任状18名)でした。

最初の事業報告で、7月の長谷川義史先生の「絵本ライブ」、9月の安藤竜先生による「タイサンボク講座」、10月には絵本ウイークの展示や関連イベント(Bookかふぇなど)、11月の敦賀を訪ねた研修旅行などの活動が承認されました。

なお、昨年度より活動予算は市の予算に組み入れられたので監査報告はありません。

次に令和7年度の事業計画と予算が説明され、こちらも承認されました。

総会の最後に、金戸リーダーから「読み聞かせ」は子どもだけでなく高齢者にも有効とのお話がありました。



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終了後は、お弁当を食べながらの懇親会。メンバーのTさんが手作りシフォンケーキ(ゆず入りと抹茶入りの2種類)を持参されました。にぎやかなおしゃべりとおいしいデザートでお腹いっぱいに。最後にはたっと、総会もお弁当の写真も撮るのを忘れていたことに気がつきました(笑)すべてはおなかに入ったあと。どうやって写真を撮ったかはご想像くださいませ・・・。

今年も松居直コレクションプロジェクトの活動に、皆さんのご協力をお願いいたします。




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新年度を迎えました。

2021年度から始まった活動のテーマも5年目を迎え、今回が活動テーマとしては最後になります。

今年度は『絵を読もう』としました。

かつて松居氏は講演会の中で「絵本の絵はすべて言葉です。こどもは絵を読むんです」と仰っていました。

こどもは絵本を読んでもらっているとき耳で聞きながら絵を読みふたつの言葉の世界を一体化させることができるそうです。

私たちおとなもそんなこどもの感性を取りもどしてみたいですね。

絵本の絵にはどんな言葉が詰まっているのか、もう一度じっくりと味わい探してみたいと思います。



小松市立空とこども絵本館

<活動拠点> 小松市立空とこども絵本館ホール  夢の本棚

〒923-0918 石川県小松市京町19-5  TEL 0761-23-0033

絵本
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