- 7月1日
「ことばを食べよう」第2回は6月21日(土)に行われました。
今回のラインナップは・・・。

・「ねずみのなるき」 さとうわきこ フレーベル館
Tさんが(本が無いまま)ブックトークしてくださいました。「おねがい たべないで!ねずみのなるきの たねを あげるから」といわれたねこ。せっせと種を植えてお世話しますが、色々なことがあり、とうとう実はひとつだけになりました。さて、最後に種から出てきたのは・・・。さとうさんの初期の絵本で、2色で表された絵がシンプルで、とってもユーモラスなお話だそうです。帰りにさっそく絵本館で探してみましたよ。

・「知らざあ言って聞かせやしょう」河竹黙阿弥 文/飯野和好 構成・絵/齋藤隆 編 ほるぷ出版
絵本館での今年の絵本ライブは飯野和好さん。
飯野さんの言葉のテンポが良い絵本の紹介です。
表題はご存知歌舞伎のめいセリフ。昔はラジオやテレビで、落語や歌舞伎など演芸に触れる機会が多く、知らない間にこんなことばを覚えたものです。今はそんな番組もめっきり減ってしまいました。せめて絵本の中で、名調子にふれられるといいですね。
・「よあけ」 ユリ・シュルヴィッツ作・画 瀬田貞二訳
1977年に出版された名作絵本です。おじいさんと孫が、湖のそばで野営し、よあけをむかえます。明け方の静けさと風や生き物の気配、そして静かにこぎだした船の向こうに広がる夜明けの情景。ページをめくるたびに、静かに刻々と変化する情景。絵から自然の息遣いが感じられます。
・「よあけ」 あべ弘士 偕成社
シュルヴィッツの「よあけ」に敬意を表して描かれたあべ弘士さんの一冊。こちらもおじいさんと孫が湖に漕ぎだす情景が描かれています。途中おじいさんの語る動物たちの絵も迫力満点。最後の夜明けの情景は、シュルヴィッツの本と比較するとその違いが面白いです。

お孫さんとおにぎりを作って、海まで夜明けを見にいったお話も飛び出し、これからの夏、自然とふれあえる機会を作れたらいいなぁと思いました。
次回の「ことばを食べる」は7月29日土曜日13:30からです。お気に入りの絵本を持ちよって気軽に話す会です。お気軽にご参加ください。
なお、8月9月は都合によりお休みです。