絵本は物語の意味を教えたらだめ2021年9月4日更新日:2021年10月7日物語は、大人になったときに役に立つ。大人になって社会に出たときに、いろんなことに出会う。そうすると「あっ、今自分が出会ってることは、あの話に出てきたことだな」ーどういう選択肢があるのかなってことが分かってくるんです。だから、絵本は物語の意味を教えたらだめです。教えたら、心の中に入る前に頭に入っちゃいますから。心にまず入って、成長する中で深く理解できる。「松居直コレクションプロジェクト」会報より
絵本の中で遊べばいい2021年9月3日更新日:2021年10月7日楽しめば心に残るんです。心が動かなければ、心に残らないんです。絵本は頭で理解するといったもんじゃないんです。あまり教育的に考えない方がいい。一番近いのは「遊び」だと思います。子どもにとって遊びとは、一番創造的なことですから、絵本の中で遊べばいいんです。絵本の中で遊ぶと、それが心の中に染みついて、成長する過程でそのことの意味が分かる。「松居直コレクションプロジェクト」会報より
読み手と聞き手が共有する喜び2021年9月2日絵本は、読み手と聞き手の体験の中では「読み手」のものです。絵もそうです。絵も、読み手が手で開いて見せてくれたんです。ですから、子どもは、絵本を開く大人の読み手の手の動きをとってもよく見ています。絵本は、読み手と聞き手の中に、その時間と空間が生き生きしたものになる。その時間と空間の喜びを、読み手と聞き手が共有できることがすごい。「松居直コレクションプロジェクト会報」より