詩人は言葉を磨 く人2021年9月7日更新日:2021年10月7日詩人は、言葉を磨く人なんです。ある作家が言っていることなんですけど「手垢にまみれた言葉を、詩人はちゃんと磨いてまっさらな言葉にして、詩を書いている。私たちにそれをちゃんと伝えてくれるんだ」と。同じ言葉でも、詩人にかかりますと、ピカピカの詩になるんです。前後の言葉の関係で見事に生き返ってくる。普段私たちが使っているような言葉が。「松居直コレクションプロジェクト会報」より
耳から聞く言葉と目で見る言葉がひとつに2021年9月6日更新日:2021年10月7日子どもたちの中に、耳から聞く言葉と、目で見る言葉が一つになって、そこに絵本ができるんです。絵本は、子どもが自分で作るんです。その世界を思い描くんです。その時に、どういうふうに思い描くかってことが、いわば子どもと絵本の関係、そして、子どもがどれほど豊かな言葉を耳にして育ったかということが問われることになるわけです。「松居直コレクションプロジェクト会報」より
文章と絵を一体化させる2021年9月5日更新日:2021年10月7日絵本は、耳で聞いて、そしてその時に耳で聞きながら絵を読む。その二つの言葉の世界を一体化させるのは、聞いている子どもたちです。絵本は、子どもは見るんじゃないんです。読むんです。なぜかというと、あれは全部言葉です。文章だけじゃなく、絵も全部言葉なんです。言葉を絵にしたんですから。絵を読まなければ、絵本は半分も読めたとはいえません。「松居直コレクションプロジェクト会報」より