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子どもたちが家庭で、

お父さんやお母さんの親密さや、

あるいは家族や隣近所があればいいですけど、

本当にお付き合いがなくなってしまいましたから、

「言葉」や「生活」がない。

だから、子どもが育たない。


「語り伝える」ってことが、

今一度非常に大切です。

子どもに語ったり、

子どもを喜ばせることによって親として育つ。

「子どもが育つ」ことによって

「大人は親に育つ」んです。







各国が

いろんな文化を持っていますから

それを伝えて、

できるだけ幼年時代から

日本の子どもたちが受け止めて

「物語体験」をしていく。

それが、

私の2番目の編集方針の一つです。


グリムの昔話の絵本は、

日本の昔話とは

全く違いますから、

子どもたちが見た時に

教えなくても

「ああ、こういう物語があるんだ」

ということに気がつきますし、

ロシアの昔話だってそうです。







しっかりとした物語性と、

その物語を絵で

しっかりと表現することが

絵本の生命です。


大人は

鑑賞するってこと、

見るってことで満足しますけど、

子どもは

見るだけでは満足しません。

そこに物語がなければ、

子どもは

絵本を見る時に満足しないんです。



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