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松居直コレクションプロジェクトでは絵本に関わる学びを求めて研修会を開催しています。今年は研修旅行として、越前市にある 「かこさとしふるさと絵本館 RAKU」へ行ってきました。

館内の見学に当たっては館長の谷出千代子さんから説明・案内をしていただきました。

2階にはかこさとしさんの原画(複製)や資料が展示してあり、1階にはえほんのへや、あそびのへやがあります。ボランティアさんの制作された風船のだるまちゃんや

からすのおもちゃなど楽しいものを沢山目にすることができ、ボランティアさんの熱心さをうかがえました。子育て支援が充実していることもとても素晴らしいですね。

館内の見学のあとはすぐ近くにある中央公園に。

ボランティアさんにより公演のルートを説明していただきながら散策です。

ここでもいたるところでかこさんの絵本から飛びだしたキャラクターたちを目にすることができました。

次回、かこさんの追悼展を企画している我々にとってはとても参考になり充実した時間を過ごすことが出来ました。RAKUのスタッフ・ボランティアの皆様、大変お世話になりました。



5月2日にかこさとしさんがご逝去なされました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

かこさとしさんと松居先生

 かこさんと松居先生は、共に大正15年生まれの同い年です。多感な時期に終戦を経験した後、セツルメント活動に身を投じたかこさんと、労働者をとりまく問題に関心を寄せた松居先生。その意思のありように共通点が多いお2人は、出会ってすぐに互いを理解し、尊敬するようになります。そしてそれは、終生変わることなく続きました。

 工学博士であるかこさんは、子どもたちの成長に強い関心を寄せる人でもありました。松居先生は、かこさんを「子どもが見たいと思うような絵が描ける人」であるとおっしゃっています。細部までおろそかにすることなく、子どもの好奇心が求めるものをきちんと描くことができる人。子どもの動きを確実にとらえ、子どもが何をしたがっているかをつかみとっている人。かこさんは、そうした意味では稀有の絵本作家でした。

本プロジェクトが活動を始めたときには、私たちの求めに応じて色紙を届けてくださったかこさん。色紙の中で笑うだるまちゃんは、私たちの大きな喜びであり、何よりの励ましともなりました。

同じ方向を向き、同じものを求め続けた作家と編集者とを小松にお迎えし、お話を伺うことができたなら・・。そんな夢を描き続けた私たちでした。かなえられなかったことは残念ですが、寄せてくださったご厚意は心を温め続けてくれています。

本当にありがとうござました。(メンバー O)

松居直コレクションプロジェクトでは、この夏に「かこさとし」追悼展の開催を予定しております。詳細は後ほど。


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