「いいと思ったことを、おやりになるのがいい。全力でお支えしますよ」
<開館以来、折に触れて松居先生がおっしゃっていることば>
松居 直コレクションプロジェクトのメンバーの方にお話しを伺いました。
Q このプロジェクトのきっ かけは?
金戸さん
松居先生から頂戴した貴重な資料は、行政で管理はできても活用はできない…。もったいないと思い、市民レベルで活用できればと思いプロジェクトを立ち上げました。
橘さん
このままだと貴重な資料が倉庫に眠ってしまうのはしのびない。
絵本館の職員がボランティアでできることにも限界を感じていました。
高島さん
松居先生の小松での足跡を少しでも形にしてお役に立てればと思い、
「会報」の誌面を通して発信しています
Q このプロジェクトを通じて感じていること、これからの夢は?
木田さん
元から絵本は好きでしたが、松居先生の講演などを通じて、絵本に対する考え方が変わりました。
絵本によって親子関係が良くなると思います。絵本は子どもが最初に接する文体であり、芸術です。
これからの夢は、先生から教えてもらったことを広くみんなさんに伝えていきたい。あと、個人的には先生の生涯を追体験してみたいと思っています。
松下さん
正直、先生の講演会は最初の頃はよく判りませんでした。
自分の子どもに読み聞かせをしてあげれば良かったと思って います。孫にはしてあげたいと思っています。
絵本・先生を通じたカフェができればと思っています。
金戸さん
今のママさんはとても忙しくされていますが、親子の触れ合いの時間として、親子読書をお勧めしています。
絵本を読んであげることによって「入ってくることば」「聞いていることば」が親子のコミュニケーションにつながると思います。
これからは絵本の読書会を開いて作者の考えを知るといった「絵本を通じてのコミュニティ」づくりを目指したいと思っています。
橘さん
幼稚園のころから「こどものとも」に接していました。その後、幼稚園教諭になり、母になり、その間もいつも「こどものとも」が身近にありました。その本をつくった人にお会いできる喜びがあります。
これからは 先生と「絵本」「ことば」「生きる」をライフワークにしたいと考えています。
高島さん
これまでの松居先生ご自身の講演会記録や松コレ主催の講演会やイベントの報告などを中心に記しています。
今後はウェブサイトを通して「会報」の中味が広く伝わって松居先生が目指されたものやお考えが読み手に届きさらに松コレの思いを共有し共に実践するメンバーが増えると嬉しいです。
尾木沢さん
先生と出会い、生きる道標を見つけました。
先生に指導していただきながら小松の民話を絵本にし、出版しています。その中でも印象に残っているのが「絵は絵。ことばはことば」という助言です。
これからは、絵本を通じて次世代と話をしたいと思います。絵本を通じて「生きることは楽しい」ということを伝えられればと思っています。
松居 直コレクションプロジェクトのメンバーのおすすめ絵本。
絵本選びの参考にどうぞ
金戸さん
「ちいさいおうち」
<作 者> ばーじにあ・りー・ばーとん ぶんとえ、いしいももこ やく
<出版社> 岩波書店
<おすすめのポイント>
かわいいおうちのお話ですが、実は、アメリカの歴史が。
高島さん
「せかいで いちばん つよい国」
<作 者> デビッド・マッキー 作 、なかがわ ちひろ 訳
<出版社> 光村教育図書
<おすすめのポイント>
世界中の人々を幸せにするために… 人と人との心をつなぐ力は… “軍事力”よりも“文化力”
岩田さん
「(落語絵本3) はつてんじん」
<作 者> 川端 誠
<出版社> クレヨンハウス
<おすすめのポイント>
初天神に行ったお父さんと息子の絶妙な掛け合い!楽しい絵本です。
木田さん
「アンジュール」
<作 者> ガブリエル・バンサン
<出版社> BL出版
<おすすめのポイント>
文字のないデッサンだけの絵本です。 描かれている犬の姿態と表情が 切なくて目が離せなくなります。
尾木沢さん
「よあけ」
<作 者> ユリー・シュルヴィッツ 作・画、瀬田貞二 訳
<出版社> 福音館書店
<おすすめのポイント>
夜明け前の暗さが、突然光りに満ちた場面に変わる。何度開いても感動します。
西潟さん
「すてきな三にんぐみ」
<作 者> トミー=アンゲラー さく、いまえよしとも やく
<出版社> 偕成社
<おすすめのポイント>
どろぼうの3人が考え出した奇抜な作戦。皆が幸せになる素敵な話。