今年のテーマは「音読のすすめ」です2024年4月1日更新日:2024年4月1日私たちが生きていけるのは言葉の力によるものだとかつて松居氏が語っておられました。言葉を豊かに蓄えるために大切なことは「人の話を聞くこと」、そして次には「話すこと」、これが「声の文化」だと。絵本を黙読で読むことはもちろんありますが、声に出して読んでみると違った世界が見えてくるような気がします。今年のテーマは「音読のすすめ」です。毎月声に出して読んでみたい絵本をご紹介してきます。みなさまもどうぞ声に出して絵本を読んでみてください。
あれから3か月2024年3月31日令和6年奥能登地震が発災してから3か月が過ぎようとしています。昨日足を運んだ輪島市門前町諸岡公民館(地区の避難所となっています)ではようやく水が出るようになりました。ただ各家庭では水道の配管の破損からすべて完璧にとはまだいかない様子です。発災当時のままに崩れ落ちていた家屋もようやく解体が始まり、少しずつ様子が変わってきました。仮設住宅の入居も始まりましたが希望者が全員入居できるわけではありません。避難所生活はまだまだ続きます。あたりをみれば早咲きの桜が咲きソメイヨシノのつぼみももうすぐに開花しそう。ウグイスのさえずりも聞こえて能登にも確実に春がやってきています。被災地の皆さんの笑顔が少しでも増えますように。
『あさいち』に寄せて2024年2月15日更新日:2024年2月17日『あさいち』が復刊されるとのご報告をさせていただきましたところ、早速『あさいち』への投稿がありました。ぜひ皆様にもお読みいただきたく投稿者のご了解を得てこちらに掲載させていただきました。輪島での「朝市」を体験したからのこその思いを共感していただければ嬉しいです。投稿者ご本人による画像 (絵=大石可久也 かたり=輪島の朝市の人びと 福音館書店)福音館書店が「かがくのとも絵本」シリーズ「あさいち」を復刊することを決めたとのニュースを知りました。確かあるはずと思い、自宅の本棚を探すと…あった! 1980年1月1日発行、月刊予約科学絵本「かがくの友」通巻130号「あさいち」 え=大石可久也 かたり=輪島・朝市の人びと見開きにみずみずしい菜っ葉を渡す人の手と買い求める人の手、ページをめくる度に懐かしい被災前の穏やかな風景が描かれていて、思わず胸が熱くなります。家族で、また遠来の友人を連れて何度も何度も訪れた、私の自慢の能登半島…。折り込みふろくの中に、市「労働」の展示場 ―市とスーパーマーケットのちがい―と題した、当時の「編集部」の文が載っています。狭い通りの地べた両側に延々とくりひろげられる市を、左右から聞こえてくるステレオ効果の売手の呼び声にひきずられて歩きますと、まるで絵巻物を見ているような目くるめく世界です。と始まり…、「こうてくだ」と呼びかけているのがみんな、その商品の生産者なのです。自分がとってきた海産物、自分が種をまき育てた農作物を所せましと並べているのです。「海のかおり」「土のにおい」のほかに、それらのひとつひとつを産みだした人びとの「労働のいぶき」が、ここには充満しているようです。と続きます。―中略―そして最後に、市は「労働の展示場」であるだけでなく、「人びとのいこいの場」「情報交換の場」でもあります。 まさに売る楽しみ、買う楽しみ、おしゃべりの楽しみです。よく、子どもが庭先で遊びながら、縁側の大人の茶飲み話を、聞くともなく聞きながすでもなく聞いていたりするように、この絵本の文を聞いてくれればと思います。と締めくくってあります。―一部折り込みふろく抜粋―日々の生活と生業が最も密着した形で残る市がここにはあります。一度訪れた人びとが、思わず「第二のふるさと」と口にしてしまうほどの懐かしさと、温かさと、愛らしさ…、伝えていきたい大切な文化が「輪島のあさいち」にはあるのです。