
2026年度は「一歩ふみだす」
2021年度から2025年までの5年間の活動のテーマは一区切りつきました。
今年のテーマは「一歩ふみだす」です。
今年は松居直氏の生誕100年の年に当たります。
生前の松居氏から私たちはたくさんの大切な言葉をお預かりしました。
言葉を託された私たちは未来の人たちに向けてのメッセージとして伝えていかなくてはなりません。そのためには思い切って一歩踏み出し行動すること。
旅人が大海に小舟を漕ぎだすように。
これまでの活動の5つのテーマ
□センス・オブ・ワンダー (2021年)
□ことばと生きる (2022年)
□ことばを食べよう (2023年)
□音読のすすめ (2024年)
□絵を読もう (2025年)
今年度のテーマ「一歩ふみだす」に寄せて
「ああ、幸せだ」と思う瞬間、こんなのは続かないと身構える自分がいる。 あの日もそうだ。お節を食べ、初詣に行った帰り、突然道行く人の携帯から 一斉に鳴り響く警報音。「何、何?」という間もなく、地面は激しく揺れ、皆しゃがみ込んだ。令和6年1月1日の能登半島地震。防災リュックをかついで近くの小学校へ。小さな子を乳母車に乗せたお母さん。帰省していた孫に手を引かれたおばあちゃん。いろいろな人が不安そうに運動場に集まっていた。
幸い自宅の被害は少なく、ライフラインは無事。一方、実家のある七尾市では水道が使えず、母が我が家で避難生活を送る事になった。
七尾では、他県の市町の名前の入った作業服を着た復旧工事の方をたくさん見かけた。
避難している母を気づかい、イベントに誘ってくれたり、物資をお届けいただくなど小松での新しい絆が生まれた。
災害は、悲しみや苦しみの一方で、新しいつながりも生まれるのだなあと実感した。
(おかげさまで母は七尾で元気にすごしています。)
日々、不穏なニュースが伝えられ、不安があおられる。歳をとると経験がある分、疑い深くなり、つい最悪な予想をしてしまう。一方で、いつまでも苦しい事は続かないとも知っている。偉そうに人生訓を語るのではなく、様々な人生の場面で、心を保てるように。閉ざされた人の心に寄り添えるように。ささやかだけれど「絵本」を贈りたいと思う。
その一冊が、あなたがいつか、新しい「一歩をふみだす」お手伝いになればと願って・・・。
空とこども絵本館 二木裕子
投稿のお願い
今年は「一歩ふみだす」をテーマとして、月に1回、小松市空とこども絵本館のスタッフと
メンバーそれぞれが絵本をご紹介していきます。
みなさんにとっての一歩踏み出す絵本は何でしょうか。その絵本を選んだ理由も添えて
ぜひとも投稿をお願いいたします。

『ピンクのれいぞうこ』
ティム・イーガン/作・絵 まえざわ あきえ/訳 ひさかたチャイルド
「きっかけ」は、ささいなことから始まるものです。
『ピンクのれいぞうこ』。インパクトのあるタイトルとは対照的に、ぼうっとするのが好きなネズミ、ドズワースの何気ない毎日から、おはなしは始まります。
そんなドズワースに、少しずつ変化が訪れます。
スケッチブックを売らなかったこと。
そこから、何かが変わりはじめます。
「どうして売らなかったんだろう?」
ドズワースの気持ちが気になって、次のページをめくるたびに、胸が躍ります。
今の生活に満足していても、何かがきっかけで、新しい世界に興味が湧くことがある。
なんとなく、いつもの場所にいる。
でも、ちょっと気になるものに出会って、やってみたら面白かった。
そうしたら、いつもの世界が少し違って見えてくる。
絵本の中のドズワースだけじゃない。
読んだ人まで、ほんの少し、いつもの場所から動き出したくなるかもしれません。
