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活動テーマ「絵を読もう」にお寄せいただいた投稿

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​11  

『ヨーレのクマー』

作/宮部みゆき 絵/佐竹美保  出版 KADOKAWA 2016年

 

人知れず、ヨーレの町を守っていたクマー。

しかし、戦いの中、お母さんから「けっして折ってはいけない」と言われた角が折れてしまう。今まで見えなかった姿が見えるように…

その姿は戦っていた相手と同じだった。人々からも怖がられ、打ち取られようと追われる…そして、かいじゅうと、魔物と呼ばれる。

果たしてこれは物語だけなのか?見えることだけが真実なのか?

こんなのクマーじゃないよ

最後の滲んだ言葉は水に沈んで消えたからか、涙なのか…何度もクマーの言葉を逡巡してしまいます。

SNSやAIで溢れている今。

本当の事が何か難しく感じてしまいます。

大切なこと。優しい気持ち。小さなこと。見つけて過ごしたいと思います。

誰か、クマーの言葉も聞いてあげてほしいです。

​                         (松コレメンバー S.M)

『もりのあさ』

出久根育 偕成社

 

女の子はまだ朝もやの残る中かごをもって森へでかけていきます。

森の入り口の大きなクルミの木の葉っぱから漂うかおり、だれもいない朝の森のふかふかとしたこけの感触、持って帰りたいけど持ち帰れない美しいあさつゆ、菩提樹の枝を飛び交うりすたちの秘密の会話。

女の子は夜の森を想像してみます。

夜の森の生き物たちにどんなふうに朝の森を伝えようか。

朝の森から夜の森へ、そしてまた朝の森へ。

感覚を研ぎ澄ますとみえてくるであろう豊かな世界がそこにありはいりこんでしまいたくなります。

ぜひ見て読んで感じていただきたい一冊です。

                             (松コレメンバー K)

​10  

『スイミー』

 レオ・レオニ/作 谷川俊太郎/訳 好学社

 

松居直さんが語られたことを、ほんの一部「お裾分け」します。

「この絵本は、単にみんなで力を合わせれば怖いものなし、といった教訓的な話ではありません」。きっぱりと言い切られる口調とお顔を、今も鮮明に思い出します。

作者が特に注力しているのは、仲間を失ったスイミーが、ひとりぼっちになって海の中を泳いでいる場面です。全編の14場面中7場面にもわたり、場面ごとに絵画技法を変え、力を込めた表現をしています。私がこどもの頃大好きだったのも、「こんぶや わかめの はやし……」の場面でした。

スイミーはひとりになって初めて、海という世界を自分の眼で観察し、どんなに珍しく面白いものが生きているのか、またどんなに美しい世界なのかに気づき、そのなかで自分という存在そのものに気づいていきます。そして、自分の役割を見い出します。

こどものように「自分の眼」で絵を読んでいくと、作者の伝えたかったことが伝わってきます。

​                             (松コレメンバー M.Y)

​9  

 

『山はしっている』

 リビー・ウォルデン∥作 リチャード・ジョーンズ∥絵 横山和江∥訳   鈴木出版

 

自然の美しさ、雄大さに圧倒される。

真っ赤な朝焼けが木々を照らし、力強く飛び立つ鳥たち。朝靄の中を歩くヘラジカ。繰り返される、動物たちの営み。水面に映る光と影。吹き抜ける風。

情景を伝える短い言葉たちは絵に寄り添い、ページを捲る手が止まる。

ただただ、絵に魅入られる。

「かわらないのは、生きること。」

大きな自然の中に佇むような読後感を、堪能してほしい。

​                               (絵本館スタッフ N)

​8  

 

『とん ことり』

 筒井 頼子/作 林 明子/ 絵 福音館書店

 

新しいまちに引越してきた女の子(かなえ)の新しい友だちとの出会いを描いた絵本です。

引越しの片づけの最中、かなえの家の玄関から「とん ことり」と音がしました。見にいってみると郵便受けの下にすみれの花束が落ちていたのです。次の日はたんぽぽが3本、その次の日は手紙が入っていたのです。いったい誰が届けてくれたのでしょう?

推理小説のように進んでいくお話ですが、読み終わってから、もう一度、絵をよ~く見ていくと“匂わせ”のページがいくつかあるのです。それに気づけた時には「わぁ~!」と声が出てしまいました。絵を読むってこういうことなのか!と思った1冊です。

                              (絵本館スタッフ K)

​7  

 

『まよなかのゆうえんち』

 

 ギデオン・ステラ―/作 マリアキアラ・ディ・ジョルジョ/絵 BL出版

 

動物たちのすむ森に移動遊園地がやってきました。楽しそうに遊ぶ人間たちを森の中から誰かが見ています。夜になりしずまりかえった遊園地。そこへ向かういくつもの影。

アライグマが電源のスイッチを入れました!

「まよなかのゆうえんち」のはじまりです。

店員もお客さんもみな動物です。

 

私は表紙の夜を表した深い青色とメリーゴーランドの煌びやかな絵に惹かれ、手に取ったお気に入りの絵本です。

この絵本には文字がありません。

しかし、ページをめくっていくと動物たちの会話が聞こえてきそうでわくわくしました。

「人間も動物たちもいっしょなんだ~。」と勝手に思いながら。

読み続けていくと思いもよらなかったちいさな感動がみえてきて嬉しくなりました。

みなさんにはどんな会話や物語がみえてくるのでしょうか?

繰り返しなんども見たくなる絵本です。

​                       (空とこども絵本館 スタッフ K)

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『ないしょのおともだち』

​ビバリー・ドノフリオ/文 バーバラ・マクリントック/絵 福本友美子/訳 ほるぷ出版

 

大きな家に住むマリーと、その家の隅の小さな家に暮らすネズミの女の子。ある晩、ふたりは偶然お互いの存在を知り、家族には秘密の「ないしょのおともだち」になります。

家族との団らん、学校での出来事、家の中のインテリアまで、1人と1ぴきの素敵な暮らしが、細部にわたって丁寧に描かれています。

そして、お互いが大人になり家を出たあとも、その関係は静かに、あたたかく続いていきます。何度もページをめくりたくなる、発見がいっぱいの絵本です。

​                       (空とこども絵本館 スタッフ Y)

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『りんごがひとつ』

 ふくだ すぐる/作・絵 岩崎書店

 「りんごがひとつおちていた。みんなおなかをすかしているよ。」から始まる、優しい
色合いの楽しい絵本です。
おさるがりんご1個を大事に抱え必死に逃げていくと、その先は急な崖で行き止まり。
たくさんの動物に取り囲まれて絶体絶命のおさるが取った思いがけない行動はなんと、崖から落ちる「ふり」でした!
さらにその後、追ってきた動物たちが「しかたないねェ。」と帰っていった「ふり」をする
まさかの展開に、ページを1枚めくるたびに驚くやらあきれるやら。
文を読まなくても、絵を見ているだけで、まるで自分もその場に一緒にいるような楽しさを味わえるおすすめの一冊です。

                         (空とこども絵本館スタッフ I)
 

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『おふろやさん』

  西村繁男/作 福音館書店

初版は1977年。表紙は、今では懐かしく感じられる町の風景です。
あっちゃんは家族でおふろやさんへ。おふろやさんには子どもから大人までいろんな人がいて、とてもにぎわっています。
 銭湯絵の定番の富士山と松、湯船でふざけておじいさんに叱られる子どもたち、お風呂あがりに牛乳を飲むあっちゃん・・・。じーっと目を凝らしてすみずみまで絵を楽しんでください。
たくさんの発見がありますよ。
                                                                       (空とこども絵本館スタッフ S)

 

小松市立空とこども絵本館

<活動拠点> 小松市立空とこども絵本館ホール  夢の本棚

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