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毎月第3土曜日は

  • 事務局
  • 5月18日
  • 読了時間: 2分

2023年の活動のテーマは「ことばを食べよう」でした。

この年度からメンバーで絵本について定期的に話し合う機会を持とうということになり、

毎月第3土曜日をこの時に充てています。


さて、今年度の第1回目の「ことばをたべる」の会は5月17日(土)午後1時半より絵本館ホールで行いました。今年は「絵を読む」をテーマにしています。参加したメンバーがそれぞれおすすめの本を紹介し合いました。


・「やこうれっしゃ」 西村繁雄作 福音館書店

なんと!ここに描かれた夜行列車は上野から金沢まで。上野駅の壁画(多分、猪熊源一郎さんの作品)や、風呂敷を担いだおばさんたち。結婚式帰りの紋付き姿の荷物を持った人々。寝台車と客車のようすが時間を追って変わっていきます。終点駅に到着した時は、車両が雪まみれ。金沢駅の広告看板に地元のお酒の名前が・・。文はありませんが、絵を見ながら昔の思い出が次から次へと広がります。懐かしい昭和の旅が味わえる一冊です。


・「いのくまさん」 猪熊源一郎・谷川俊太郎・杉浦範茂 小学館

猪熊源一郎美術館に行かれたKさんの思い出といっしょに紹介していただいた一冊。展示室では作品のまわりに谷川さんのことばが壁にプリントされていたそうです。いのくまさんの特徴を簡潔に表したことばと作品が、リズムよく構成されています。(構成は杉浦範茂さん)図録というより絵本として楽しめる一冊でしょうか。


・「かえるの平家ものがたり」 日野十成 文・斎藤隆夫 絵 福音館書店

昔話を思わせる大判絵本。平安時代の風俗をかえるに着せて見せているのがユニーク。ひとりずつ(一匹づつ?)の甲冑や衣装がどれも手の込んだものです。甲(かぶと)飾りや旗印が、草の実や笹の葉だったり、カエルの乗る馬はなんとこおろぎ。戦いの相手は黒猫です。日野さんの語り調の文章も味わい深く、手の込んだ表現がどれも美しくて、絵巻のようです。最後の春と秋の七草を探してみても面白いですね。




最後に今年の絵本ウイークで取り上げる予定の「母の友」について。長年の愛読者のTさんが付録の豆本を持参され、その手の込んだ作りにみんなで感心しました。少しづつ秋の展示に向けて調べてゆきたいと思っています。



「ことばをたべる」の会は、毎月第3土曜日13:30~お気に入りの絵本を持参し気軽におしゃべりしています。だれでも気軽にご参加いただけます。来月は6月21日(土)13:30~の予定です。


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小松市立空とこども絵本館

<活動拠点> 小松市立空とこども絵本館ホール  夢の本棚

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